「たぁっ!」
私は雅人形を一閃し、一息をついた
悪霊の宿った雅人形は、まるで生きているかのごとくうめきながら倒れて消える
一房の髪と、古い着物を残して
「ふぅ・・・」
私はそれを拾い上げ、畳の上に座った
「全く・・・呪われた場所とは聞いたけど・・・これほどまでとはね・・・」
私、スリープはこの天津にわたってきた
まぁ、物珍しさらからきた他の冒険者と同じだけど
違うのは、ブームが去ってから、人があまりいなくなってからゆっくり来ただけである
ただの観光のつもりだったのだけどちょっと怪しげなおばあさんを見つけて・・
まぁ、この話はまた後日にするけど、そのおかげでここの城主とかいう偉い人に
感謝をされ、どこにでも行けるパスをもらったの
それで、お城のてっぺんにある不思議な門から、好奇心でここに来たのだけど・・・
「やっぱり、あの門番がいうとおり、ここって呪われてるね・・」
二人の姉が魔法の素質があったせいか、あたしも多少は魔力を感じることができる
魔法を使うことに関しては補助する道具がないとだめだけどね・・・
その魔力を感じられるため、ここが変な雰囲気なのはさっきから肌で感じているの
「まぁ・・・この異常さから考えれば、誰だってわかるかな・・・」
ほんとにこの部屋は異常なのである
天津独自の文化で部屋を壁と紙の扉で区切ってあるのだけど、その紙の扉は全く動かせず、
おまけに時々あいてるはずのところが見えない壁があるように通れなかったり
しまってる紙の扉がすり抜けられたり、もうめちゃくちゃ
おまけに悪霊のとりついてる人形や、飛び道具を持った骨までいるし・・・
「観光に来たのに結局戦いっぱなしか・・・これも冒険者としての運命かな・・」
ついつい独り言がでてきてしまう
私のほかにも冒険者は少しはいるけど、フェイヨンの洞窟やピラミッドに比べることもできない
冒険者は少ない。おまけにここには狂った戦闘人形もいない。
呪われた場所なんだから、戦闘人形のBOTがいてもおかしくないのにね・・・
まぁ、呪われてるせいか、浄化の得意なアコプリが多いけど・・・

「さてっと・・・そろそろ・・・きゃっ!」
ドンッ!
いきなり大きな音とともに現れた
さっき言ってた飛び道具を持った骸骨、銃器隊
天津特有の武器、種子島とか言う鉄のかたまりをとばす筒を持った骸骨
正直、飛び道具系は飛んでくるものが早すぎてよけることがほとんどできない
ドンッ!
考えてくるうちに二発目。何とか盾で受けたけど、盾を通してダメージが来て腕がしびれてくる
あの武器は威力が高いが連射性がないこと。あたしは一気に間合いを詰める
ドンッ!
近づく間に来た3発目はよけられず、まともに鎧に当たる
くじけそうになるけど、間合いを詰めないとこちらの攻撃は当たらない
走り寄りながら火の短剣を抜き
「てやっ!!」
こん身のバッシュ!
でもまだ平然としてる・・・アンデットだしね
ドンッ!ドンッ!ドンッ!
「あぐぅ!・・・うぅ・・・・」
全くの不意打ち・・・というか見えてなかった・・・
隣の部屋に3体、さらに見渡せば反対側にももう一体いる・・・
「ホント、修羅場ね・・・いいわ、底力、見せてあげる!!」
回復薬を一気に飲み干し、手近の銃器隊にバッシュを連続で叩き込む
破壊してから次の銃器隊に迫る、もう相手の弾はよけてない。
ならべく動きを阻害されないように受けて、回復薬をひたすら傷口にかけ傷をいやす
普段のあたしの戦いとは違い、生命力と回復薬の量での勝負!

そして、あれから加勢もあり何とか辛くも倒しきった
回復薬は底をつきかけ、ぼろぼろ・・・
雅人形の落とした白ポーションがなければ倒れたのはあたしだったかも・・・
「ちょっと休憩・・・帰るにも痛すぎ・・・蝶やはえを持ってこなかったのは失敗ね・・」