魔月〜黄昏の思い〜 満月の夜に、あたしは古びたプラットホームにいた。 そこは人工の光に半分照らされた電車の中。 ガラス窓の向こうのぼんやりしたところ・・・・ 蒸気で走る黒々とした夜汽車が到着する、不思議なところ・・・ 乗り降りするものすべてが、向こうの景色が見え、なにも物言わぬもの達。 私はその夜汽車には乗らず、ただプラットホームで古びたベンチに座っていた。 特になにを見るわけでもなく、なにを思うわけでもなく、何かを待つわけでもなく・・・・ 電車が動き出す。人工の光に照らされた薄ぼんやりしたプラットホームが消えていく。 でもあたしの目からは消えない・・・・ 私は電車の中で思った「なぜ向こうのあたしは夜汽車に乗らなかったのだろう」と・・・ そのわけに私はその後気づいた。 私は・・・・次の夜汽車に・・・・乗るん・・・だった・・ん・・だ・・・・・ −*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*− 魔月〜闇よりの使者〜 満月の夜に、あたしは古びたプラットホームにいた。 そこは人工の光に半分照らされた電車の中。 ガラス窓の向こうのぼんやりしたところ・・・・ 蒸気で走る黒々とした夜汽車が到着する、不思議なところ・・・ 乗り降りするものすべてが、向こうの景色が見え、なにも物言わぬもの達。 私はその夜汽車には乗らず、ただプラットホームで古びたベンチに座っていた。 特になにを見るわけでもなく、なにを思うわけでもなく、何かを待つわけでもなく・・・・ 電車が動き出す。人工の光に照らされた薄ぼんやりしたプラットホームが消えていく。 でもあたしの目からは消えない・・・・ 私は電車の中で思った「なぜ向こうのあたしは夜汽車に乗らなかったのだろう」と・・・ そのわけに私はその後気づいた。私は次の夜汽車に乗ることを・・・ 大きくへしゃいで、長く延々と警笛を鳴らす電車の中で。 薄らぐ意識の中で、はっきりとそれだけは・・・ ・・・・・でも・・・・なぜ・・・わたしは・・・あのとき・・・さきに・・・ あの・・・プラット・・・ホーム・・に・・・座・・って・・い・・た・・の・・か・・・な・・・ そ・・・・れ・・・・・は・・・・・・ −*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*− 魔月〜過去への反芻〜 満月の夜に、あたしは古びたプラットホームにいた。 そこは人工の光に半分照らされた電車の中。 ガラス窓の向こうのぼんやりしたところ・・・・ 蒸気で走る黒々とした夜汽車が到着する、不思議なところ・・・ 乗り降りするものすべてが、向こうの景色が見え、なにも物言わぬもの達。 私はその夜汽車には乗らず、ただプラットホームで古びたベンチに座っていた。 特になにを見るわけでもなく、なにを思うわけでもなく、何かを待つわけでもなく・・・・ 電車が動き出す。人工の光に照らされた薄ぼんやりしたプラットホームが消えていく。 でもあたしの目からは消えない・・・・ 私は電車の中で思った「なぜ向こうのあたしは夜汽車に乗らなかったのだろう」と・・・ そのわけに私はその後気づいた。私は次の夜汽車に乗ることを・・・ 大きくへしゃいで、長く延々と警笛を鳴らす電車の中で。 薄らぐ意識の中で、はっきりとそれだけは・・・ でも・・・・なぜ私はあの時先にあのプラットホームに座っていたのかな? それは・・・・・・ 私が・・・もう・・・眠っている・・・から? こっちの私がいかないと・・・あの私も・・・汽車に・・乗れない・・・か・・ら・・? −*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*− 実はこの作品、最後が悩みました(^^; はじめは一番はじめの「黄昏の思い」ができあがったんですけど、 時間が余っていたので、蛇足的に付け足して「闇よりの使者」ができました(><) それでもまだ書き足りなくて・・・さいごに「過去への反芻」ができたわけです(−−; はじめは同じ文でも最後をかえると『私』がどうなったか違いますね。 “黄昏〜”では、あのプラットホームへ行ってますし、 “闇より〜”では、謎のままに・・・ そして“過去への〜”では植物人間状態に・・・ 作者の気まぐれで『私』が翻弄されています(^^; まぁご愛敬と言うことでヽ( ´ー`)丿